タイ最低賃金引き上げ 商工会議所幹部は引き上げ幅容認するも中小企業救済策求める
タイ政府は1日当たりの法定最低賃金を全国一律400バーツに引き上げると約束していたが、400バーツへの引き上げは一部の県もしくは郡にとどめられることになった。
これについて、タイ商工会議所のポット第1副会頭は、「今回の賃上げは民間部門として容認できる範囲のもの。だが、政府には小規模事業所の負担を軽減する措置を講じてもらいたい」と述べている。
政労使の代表で構成される最低賃金3者委員会は12月23日、5時間30分に及ぶ協議の末、2025年1月1日から1日当たりの法定最低賃金を7~55バーツの範囲内で引き上げることにした(下記参照)。タイでは最低賃金の最終決定権は政府ではなく、最低賃金3者委員会が持つ。最高額は400バーツ、最低額は337バーツで、平均引き上げ率は2.9%となった。
1日当たり法定最低賃金
※( )内は旧最低賃金
■400バーツ 4県1郡
プーケット県(370)
チャチュンサオ県(350)
チョンブリ県(361)
ラヨン県(361)
スラタニ県コサムイ郡(345)
■380バーツ 2郡
チェンマイ県ムアン郡(350)
ソンクラ県ハートヤイ郡(345)
■372バーツ 6県(363)
バンコク都
ナコンパトム県
ノンタブリ県
パトゥムタニ県
サムットプラカン県
サムットサコン県
■359バーツ 1県(352)
ナコンラチャシマ県
■358バーツ 1県(351)
サムットソンクラム県
■357バーツ 5県(350)
コンケン県
チェンマイ県(ムアン郡を除く)
プラチンブリ県
アユタヤ県
サラブリ県
■356バーツ 1県(349)
ロッブリ県
■355バーツ 3県(348)
ナコンナヨク県
スパンブリ県
ノンカイ県
■354バーツ 2県(347)
クラビ県
トラート県
■352バーツ 15県(345)
カンチャナブリ県
チャンタブリ県
チェンライ県
ターク県
ナコンパノム県
ブリラム県
プラチュアプキリカン県
パンガ県
ピサヌローク県
ムクダハン県
サコンナコン県
ソンクラ県(ハートヤイ郡を除く)
サケオ県
スラタニ県(コサムイ郡を除く)
ウボンラチャタニ県
■351バーツ 3県(344)
チュムポン県
ペッブリ県
スリン県
■350バーツ 3県(343)
ナコンサワン県
ヤソトン県
ラムプン県
■349バーツ 5県(342)
ガラシン県
ナコンシタマラート県
ブンガン県
ペチャブン県
ロイエット県
■348バーツ 5県(341)
チャイナ―ト県
チャイヤプム県
パタルン県
シンブリ県
アントン県
■347バーツ 16県(340)
カンペンペット県
ピチット県
マハサラカム県
メーホンソン県
ラノン県
ラチャブリ県
ラムパン県
ルーイ県
シーサケット県
サトゥン県
スコタイ県
ノンブアラムプ県
アムナートジャルン県
ウドンタニ県
ウタラディット県
ウタイタニ県
■345バーツ 4県(338)
トラン県
ナン県
パヤオ県
プレー県
■337バーツ 3県(330)
ナラティワート県
パッタニ県
ヤラ県