タイ国内新車販売市場 今年1~2月は前年同期比10%ダウン 回復への道のり険しく
タイ自動車市場は今年1~2月、新車販売が前年同期比で約10%落ち込んだ。タイ経済の回復が遅れていること、家計債務の増大、自動車ローン審査厳格化などが大きな要因とされている。
1月と2月の新車販売は、日系主要メーカーのトヨタやいすゞのほか、中国電気自動車大手BYDなども不調で、合計9万7000台あまりにとどまった。また、1トンピックアップトラックはその売れ行きがタイ経済の健全さを測る指標となっているが、こちらも芳しくない状態が続いている。トヨタ・モーター・タイランド社のスパコン副社長によれば、先ごろタイ中央銀行が政策金利を引き下げたことはプラス要因だが、タイ自動車産業が回復するには広範な経済状況の改善が必要とのことだ。
なお、今年1~2月における新車販売の前年同期比増減率は、トヨタが-3%、ホンダが-20.3%、いすゞが-16.8%、BYDが-23.4%、三菱が-6.5%などとなっている。