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【労働】国境緊張でカンボジア人労働者帰国 人材不足が深刻化

タイとカンボジアの国境衝突が労働市場に波及し、建設・農業分野を中心にカンボジア人労働者の帰国が加速。数十万人規模の離脱が予想され、国内事業者は対応を迫られている。

外国人労働者派遣会社「ポー・チャイヤヨー社」の経営陣によれば、国境通行は一時的に停止したが、書類手続きやエージェント連携は継続可能。しかし、カンボジア政府が帰国を促したことから、多くの労働者が戻り、現地での雇用約束が果たされないケースも出ているという。

現場では以下の課題が顕在化している。

  • 建設業での労働力不足。熟練工不在で工期遅延やコスト増リスク。
  • 農業では果物収穫や選別工程に支障。特に東部の輸出向け果実加工に打撃。
  • 雇用主は労働許可更新手続きに不安を抱え、労働者側も将来に不安を感じている。

エージェント各社は代替策としてスリランカやバングラデシュからの労働力導入を提案。特にスリランカ人は仏教徒が多く、タイ文化に適応しやすいとされている。

専門家は「今後の不法就労リスクを減らすため、外国人労働者の身元確認やデータベース整備が不可欠」と指摘。社会不安と人材不足の双方に直結する問題として、政府の早急な対応が求められている。

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