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【物流】タイ陸軍が国境通行所再開情報を否定 地域物流回復に影響も

カンボジアと国境を接するタイ東部サケオ県の国境通行所が11月1日に再開されるとの情報が流れているが、同地を管轄するタイ陸軍第1管区は「再開予定は現時点で存在しない」と否定した。一部では、軍に対して再開準備の指示が出たとの話もあったが、事実ではないという。

サケオ県は農産物などの物流拠点として重要性が高い。観光業においても国境越えの需要が根強く、通行所閉鎖は地域経済の停滞要因となっている。タイ商務省によれば、タイ・カンボジア間の貿易額は2023年に約8%増加しており、陸路物流が安定的に機能することは両国の経済成長に不可欠という。

一方、国境警備の強化は治安維持の観点で重視されている。近年はオンライン詐欺や密輸、人身取引が国境地帯で問題化しており、国際機関からも対策強化の要請が続く。タイ政府は、治安を確保しつつ貿易回復を図る政策バランスが必要となる。

通行所再開の見通しは依然不透明であるが、地域経済の正常化に向けた期待は高まっている。軍および関係省庁は今後の状況を注視しながら対応する構えだ。

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