【社会】洪水の年内解消をアヌティン首相が約束 被災農家には月額補償金支払い ダム管理を最適化
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タイ各地で続く洪水被害についてアヌティン首相兼内相は11月12日、「12月末までに状況を完全に解消する」と明言し、浸水した農地が事実上の遊水池となっている農家には、水が引くまで毎月補償金を支払う方針を示した。首相は同日、中部アントン県の被災地を視察し、複数の閣僚が同行した。
今年の雨期は例年より降水量が多く、災害防災局(DDPM)によれば、10月以降、中部を中心に複数県で大規模な洪水が発生している。農業・協同組合省は、浸水農地の補償制度を迅速に適用し、主要作物の再植え付け支援も進める方針だ。
政府は気候変動による豪雨パターンの変化を踏まえ、排水路の改修やダム管理の最適化を進めており、首相は「被災者の生活再建を急ぎ、年末までに確かな成果を示す」と約束した。なお、農家支援の実施規模は今後詳細が示される見通し。
