期間限定バンコク週報無料購読キャンペーン実施中

【政治】首相の下院解散の前倒し示唆に野党・人民党が反発 12月12日の下院解散に言及も

アヌティン首相は、先の首相指名選挙で「4カ月以内に下院を解散する」との人民党の条件を受け入れ、同党の支持のもと選出された。当初は来年1月末の解散を予定していたが、野党が内閣不信任案提出の構えを見せる中、首相は通常国会が開会する12月12日の下院解散に言及した。

これに対し人民党は11月21日、「請負業者が検査を避けるためにプロジェクト自体を投げ出すようなものだ」と強く批判した。不信任案を回避するため支持政党との約束を反故にする形となれば、首相の政治的求心力に影を落としかねない。 タイ政治では、下院解散は政局カードとして極めて重要であり、過去にも不信任案を回避するための早期解散が繰り返されてきた。特に少数与党政権では下院解散権が安定性の鍵を握る。現政権の議席は半数を割っていることから、野党の不信任案提出が現実味を帯びる中で、解散時期をめぐる駆け引きが激しさを増している。

この記事がお役に立ちましたら
フォローをお願いします

シェアしていただければ幸いです
目次