【物流】海上運賃が急騰、家具輸出は近隣市場開拓が急務に 保険料上昇で契約難に
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中東の緊張で海上物流が不安定になり、タイの家具輸出企業が販売先の組み替えを迫られている。木製家具メーカーのディースワットは、保険料と海上運賃の上昇が経営を圧迫しているとして、輸出企業は近距離市場の開拓を急ぐべきだと訴えた。チラチャイ取締役によると、紛争前は米国の関税が主な懸念で「不利だが管理可能」だったが、現在は物流費と原材料費の変動が大きく、長期契約の見通しを立てにくいという。海上運賃は50〜80%上がり、コストの不確実性が拡大している。
同社の輸出比率は約80%で、米国や仏、伊、日本などが中心であり、中東向けは小さい。既存市場は維持しつつ、物流距離が短く運賃負担を抑えやすい東南アジアを新たな選択肢に挙げた。
展示会出張費の上昇や塗料など資材高も重なり、消費者が買い控えれば世界的に需要が鈍る恐れがあるとみる。大量生産の低利幅品は影響が大きい一方、カスタム品は価格転嫁の余地があるとして、当面は利幅を削っても資金繰りを優先する局面だとした。
海運市況も上振れしており、Drewryのコンテナ指数は3月12日時点で前週比8%上昇し、アジア―欧州航路などの上げが目立つ。物流の乱れが長引けば、輸出の採算と受注計画の双方に響く。
