【資源】E20普及狙いエタノール増産へ 価格差5バーツを想定 輸入油依存のため政府主導で
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エタノール各社がガソホールE20向けの供給増に動き出した。E20はガソリンにエタノールを20%混ぜた燃料で、政府は原油高と海上輸送の不確実性が高まる局面で、輸入油への依存を和らげる主力燃料として普及を急ぐ。タイ・エタノール製造協会の関係者は、原油の乱高下が続くほど、給油所の小売価格を平準化しやすいE20の役割が増すとの見方を示す。
政策面では、ガソホール91やガソホール95(混合率10%)よりE20の価格を安く維持し、価格差を拡大して乗り換えを促す方針だ。暫定エネルギー相は、価格差を1リットル当たり約5バーツに広げる考えを示す。
同協会によれば、タイ国内のエタノール消費は足元で1日当たり約350万リットル、対してガソリンは3000万リットル超となっており、E20を准主力化できればエタノール需要は600万リットル超へ増える可能性があるという。
エタノールの原料は主にサトウキビ由来の糖みつとキャッサバであり、供給余力の裏付けとして、タイ国内には28工場が稼働し日量約680万リットル規模の生産能力があるとされる。ただ、キャッサバは現状、でんぷん・チップ向けが大半を占めており、燃料向け拡大には原料調達の最適化も課題となる。政府が価格設計と供給網をどう整えるかが、普及の成否を左右する。
