【貿易】米通商報告、タイに市場のゆがみ是正を要求 対米黒字拡大で交渉加速 非関税障壁が焦点に
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米通商代表部(USTR)が2026年版の貿易障壁報告で、タイの関税と非関税措置が米国企業の参入を妨げているとして是正を促した。
USTRによれば米国の対タイ貿易赤字は2025年に719億ドルと、前年から58%拡大。両国は2002年に米タイ貿易・投資枠組み協定(TIFA)を結んでいるが、2025年10月には「相互関税」合意へ向けた共同枠組みでタイ側が品目の99%で関税撤廃に原則合意している。
貿易障壁報告では、自動車規格の相互受け入れや医薬品・医療機器の手続き、エタノール輸入許可、通関の報奨金慣行、知財などの課題を列挙し、約束を実行するよう圧力を強める。さらに労働分野では結社の自由や団体交渉の実効性、強制労働品の輸入禁止にも触れた。
米国はタイの最大の輸出先であり、タイにとっては市場アクセス確保と国内制度の整合を同時に迫られる局面となっている。
