【食品】生鮮食品の値上がり加速 豚肉は最大12.6%高 パーム油も申請中

中東紛争を起因とするエネルギー高が波紋を広げ、タイの食料品・日用品価格への上昇圧力が強まっている。商務省国内貿易局は4月17日時点のデータとして、生鮮品の価格上昇傾向が顕著であると公表した。
豚・鶏・卵が軒並み値上がり
モダントレード(大型量販店)の調査を担う商務省商業政策戦略事務局(TPSO)が、3月17日から4月7日の価格変動を追ったデータによると、最も上昇が目立ったのは豚肉で、全品目にわたって値上がりした。量販店Big Cのロース肉は1キログラム当たり129バーツから135バーツへ4.65%上昇し、CPのヒレ肉(整形済み)は143バーツから161バーツへ12.59%の急騰を記録した。全体として豚肉は3〜12.6%の幅で値上がりしており、付加価値の高い部位ほど上げ幅が大きい。
鶏肉も3月9日から段階的に値上がりし、4月17日には手羽・もも肉が1キログラム当たり92〜95バーツ前後となった。鶏卵はM相当のサイズが1個3.5〜3.6バーツから3.9〜4バーツへ上昇し、1パック換算では121バーツから133バーツへ約9.9%高となった。
一方、野菜は概ね横ばいで、ライムは季節要因(猛暑による供給減)から1個当たり2〜4バーツ値上がりした。
TPSOの所長は「第2四半期の生産者物価指数(PPI)は上昇・変動幅が大きくなる」と予測。エネルギー価格とバーツ安が製造コストを押し上げると分析する。
日用品は価格据え置きでもプロモ縮小
日用消費財(食用油、シャンプー、洗剤など)は現時点で価格が据え置かれているが、実態は特売・プロモーションの縮小という形でメーカーが消費者への転嫁を始めている。また、ボトル入りパーム油・シャンプー・石けんについては4社を含む複数の事業者が国内貿易局に値上げ申請を行っており、商務省が15日以内を目安に審査する見通しだ。ただ、スパジー副首相兼商務相は「申請内容は審査中であり、現時点では値上げを承認していない」と説明している。
一方、タイ政府は4月1日から「タイがタイを助ける」キャンペーンを開始し、石けん・シャンプー・調味料など3000品目超を対象に最大50%の値引き販売を5月末まで実施している。当局は現行の管理対象品目を59品目から66品目に拡大する方針も固めており、トイレットペーパーや生理用品なども新たに対象に加える方針だ。
