【環境】タイ石油化学大手と国際会議場 廃食用油の航空燃料への転換事業で協業
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タイ石油化学大手PTTグローバルケミカル(GC)とシリキット国立会議場(QSNCC)の運営会社NCCは4月28日、レストランの廃食用油(UCO)を持続可能な航空燃料(SAF)に転換する「キッチン・トゥ・プレーン」プロジェクトを拡大すると発表した。GCはタイ初の商業SAF生産企業であり、東部ラヨン県マプタプットの精油所でUCOを原料にSAFを製造している。
同プロジェクトではQSNCC内の飲食店から廃食用油を系統的に回収し、GCのバイオリファイナリーに投入する仕組みを構築する。世界レベルの国際会議を多数開催するQSNCCは大量の飲食物を扱うため、UCOの安定供給源として高い適性を持つ。GCはすでにサイアムパラゴンを含む大型商業施設との連携でUCO収集を月800キログラム規模まで積み上げており、今回は国際会議場に取り組みを広げた。
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温室効果ガスを85%超削減
GCリファイナリー事業部のラチャダー上席副社長は、UCOを原料とするSAFは従来の航空燃料比で温室効果ガスを85%超削減できると強調し、航空部門の脱炭素に直結する取り組みと位置付ける。タイ政府は2026年から国内航空便向けにSAFを1%混合することを義務付けており、将来的には3〜5%まで引き上げる方針だ。
GCの現在の年間生産能力は600万リットル規模で、いずれは2400万リットルへの拡張を計画している。食品廃棄物から生まれるクリーンエネルギーを社会に循環させる取り組みとして、タイの航空ハブ化戦略とも連動する施策となる。
