【エネルギー】バンチャックがタイ初のSAF商業生産を開始 世界向け初輸出も同時実現
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タイの石油精製・エネルギー大手バンチャックグループは5月19日、国内初となる持続可能な航空燃料(SAF)の商業生産を正式に開始したと発表した。プラカノン製油所に設置した100%HEFA-SPK方式のSAF専用生産設備で、廃食用油などの再生可能原料から燃料を製造する。同日、世界市場向けへの初輸出も実施された。
HEFA(水素処理エステルおよび脂肪酸)方式のSAFは、従来のジェット燃料に比べて温室効果ガス排出量を最大80%削減できる。国際航空業界では2050年のネットゼロ目標に向けてSAFの需要が急増しており、供給源の多様化が世界的な課題となっている。タイ民間航空局はすでに8航空会社とSAF普及に関する覚書を締結しており、タイ航空・バンコクエアウェイズ・エアアジア・ビエットジェットタイなども含まれる。
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日本企業への脱炭素調達の示唆
バンチャックブループCEOは「今回の生産開始はグローバルなSAF供給網にタイが参入することを意味する」と述べ、品質・認証・インフラの面での準備が整ったと強調した。日本の航空会社や脱炭素調達を進めるメーカーにとっては、SAF調達先としてのタイの存在感が高まる動きだ。タイが掲げた2026年1月施行のSAF基準の義務化と合わせ、アジア地域での調達多様化の動きが注目されている。
