【経済】タイ、ベトナムとの貿易が24%増加 先端製造業の急成長で競争圧力強まる
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タイ商務省国際貿易振興局のホーチミン事務所がまとめた報告書によると、2026年1~4月におけるタイ・ベトナム間の貿易額は前年同期比23.9%増の85億9500万米ドルとなり、タイはベトナムにとって6番目の貿易相手国(全体の2.5%)となる。ベトナムからタイへの輸出は37億5900万米ドル(37.9%増)、タイからベトナムへの輸出は48億3500万米ドル(14.9%増)で、タイ側は貿易黒字を維持している。
報告書は、ベトナムが先端製造業のハブとして急成長する一方、輸出の伸びについては輸入した電子部品や機械への依存度が高いままだと指摘。同期間のコンピューター・電子製品・部品の輸出額は427億6100万米ドル(46.1%増)にのぼったが、同分野の輸入額も663億4100万米ドル(54.8%増)に達した。繊維や農産品中心だったベトナムの産業構造は、エレクトロニクス中心へ急速に転換しつつある。
外国直接投資(FDI)の動きも目立つ。2026年1~4月のベトナムへのFDIは187億2800万米ドルで、前年同期比35.5%増となった。なお、輸出先では米国が最大(540億3700万米ドル、24.6%増)、輸入元では中国が最大(702億6200万米ドル、32.3%増)であり、韓国・日本・台湾も主要な貿易相手として名を連ねる。
報告書は、ベトナムのハイテク製造業の拡大は、電子部品や機械、家電などを供給するタイ企業にとって商機になるとする一方、世界の製造拠点としての投資・受注・サプライチェーン上の地位をめぐり、タイとベトナムの競争が一段と激しくなると警鐘を鳴らした。
