【経済】下半期の世界経済悪化をタイ金融グループが警告 スタグフレーションリスク高まる
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タイの金融グループ、ティスコ・ファイナンシャルが2026年下半期の世界経済に厳しい見方を示した。スタグフレーション(インフレと景気停滞が同時に進む状態)リスクの高まりや、エネルギー価格の高止まり、地政学的緊張を主因として挙げ、投資家に対してポートフォリオの分散強化を呼びかけた。
ティスコ証券のパイブーン最高経営責任者は、高水準金利の長期化、成長鈍化、地政学的紛争が金融市場や企業収益を圧迫すると指摘。深刻なリセッション(景気後退)には至らないものの、貿易摩擦や地政学的不透明感、エネルギーコスト上昇が成長と投資家心理を継続的に損なうと警告した。また、スタグフレーションの環境下でも強みを発揮しやすいとされるコモディティ(商品)、エネルギー、生活必需品セクターへのオーバーウエートを推奨する。
タイ株式であるが、下半期は上昇基調を維持すると見通す。海外直接投資(FDI)の拡大期待と投資家センチメントの改善が支援材料になるとした。AI(人工知能)やロボット分野への選択的な投資も、長期的なポートフォリオ強化に有効と位置付ける。
このほかには、金はインフレと地政学リスクへのヘッジ(防衛手段)として魅力を増していると明言。タイのバーツ建て金価格は16日時点で1バーツ重量当たり6万6850バーツを記録している。タイ中央銀行(BOT)は政策金利を年1.0%に据え置いており、年内の追加引き下げ余地について市場では見方が分かれている。 ティスコESUは直近、タイの2026年GDP成長率予測を1.6%から1.8%へ引き上げており、政府の経済刺激策「タイ・チュアイ・タイ・プラス」の効果と公共支出の加速も評価材料に挙げた。
