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【IT】タイの金融機関、AI不正リスクが世界平均を超えると調査が警告

行動生体認証を活用した不正防止専門企業バイオキャッチ(BioCatch)が世界25カ国・1440人の銀行幹部を対象に実施した調査で、タイの金融機関がAI(人工知能)を悪用した不正リスクにさらされる程度が世界平均を大幅に上回ることが明らかになった。

エージェンティックAI(与えられた目標を自律的にこなすAIシステム)が金融犯罪の新たな脅威として浮上している。銀行取引を自動化したり、正規ユーザーを模倣したりすることができ、さらに不審な動きを通常の行動と区別することが難しいのが特徴だ。タイの銀行幹部の93%が「エージェンティックAIを使った攻撃を経験した」と回答しており、これは世界平均の80%を上回る。

タイの金融機関が直面するリスクの深刻さも際立つ。不正による損失が前年より増加したと答えたタイの回答者は88%と、世界平均の76%を超えた。さらに悪意あるAIエージェントを正規のものと見分けることが困難だと感じているタイの銀行幹部は94%に達し、世界平均の72%を大きく上回る。

損失規模も深刻だ。タイの回答者の約半数が自行の年間不正損失を1000万ドル(約3億2000万バーツ)超と回答。タイは調査対象25カ国の中でも特に損失規模が大きい国の一つとして浮かび上がった。

一方、対策であるが、タイの銀行幹部の96%が「金融機関間での情報共有が不正防止の強化に有効」と考えており、世界平均85%を超える高い共通認識を示す。在タイ日系金融機関にとっても、AI不正への対策強化と情報共有体制の整備が急務となっている。

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