【製造】BOIファストパス正式発足、7000億バーツの先端製造投資を加速
広告
タイ政府は6月23日、アヌティン首相が主導するタイ投資委員会(BOI)の新制度「タイランド・ファストパス」を首相府で正式に発足させた。先端製造分野における合計7000億バーツ超の投資案件を対象に、企業が工場稼働まで必要な許認可期間を大幅に短縮する仕組みで、8省庁が覚書を交わして運用を開始した。
対象分野は先端電子部品、航空宇宙技術、精密機械・自動化システム、リサイクルプラスチックの4分野。BOIのほかに工業省、税関、環境政策局、工業団地公社、エネルギー規制委員会、首都電力公社、地方電力公社が一体となって動き、工場設立許可、環境影響評価、電力接続といった行政手続きのための期間を従来比で20〜50%短縮させる。
許認可の壁を突破して実際の操業にこぎつける「実現投資」に重点を置く姿勢を、エクニット財務相(副首相兼務)が明言した。
第1フェーズではすでにBOI認定済みの案件76件(約4740億バーツ相当)の許認可障壁を解消。23日の式典では第2フェーズとして23社25件(約2230億バーツ相当)を新たに認定した。両フェーズの合計は700億バーツを超え、1万3000人超の高度技能人材の創出が見込まれる。
BOIのナリット事務総長は「申請から操業まで数カ月かかっていた手続きが最大半分に短縮される」と強調した。世界的なサプライチェーン再編の加速を受け、BOIへの投資申請は2025年に過去最高の約1兆8000億バーツに達し、2026年1〜3月だけで約1兆バーツを超えている。
