【エネルギー】EIC予測:下半期もエネルギーコスト高止まり 成長率は2%に上方修正
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サイアム・コマーシャル銀行(SCB)傘下の経済調査機関EIC(エコノミック・インテリジェンス・センター)は6月24日、中東情勢の緩和が進んでいるものの、エネルギーコストの高止まりが2026年下半期も企業経営を圧迫し続けるとの見通しを示した。
EICはブレント原油の年間平均を1バレル85ドル、下半期には80ドルに低下すると予測。国内のディーゼル価格は4月のピーク時に1リットル50.54バーツに達したが、年間平均では35バーツ程度に落ち着く見込みだ。ただ、エネルギー価格が一服しても、生産コストの高騰が実体経済に浸透するまでにはタイムラグがあり、物価への上昇圧力は2026年第2四半期以降に広がるとEICは分析する。
EICは2026年のGDP成長率予測を1.5%から2.0%に上方修正した。政府が組んだ緊急借入政令に基づく4000億バーツの景気対策が下支えする形だ。ただ、成長のペースはタイの潜在成長率を依然として下回っており、「抑制的な拡大」と表現している。
インフレ率については年間平均2.6%と予測し、前回の3.6%から引き下げた。タイ中央銀行の政策金利(1%)は2026年を通じて据え置かれるとみており、利上げを要するほどの需要主導型のインフレではないと判断している。
外部環境についても「タイの外貨準備高は潤沢で、他の地域と違って通貨防衛のために急激な利上げをする必要がない」と評価。ただし小売業者と中小企業向けに対する貸出残高の縮小が続いている点を懸念材料として挙げた。
