【IT】タイのデータ使用量は東南アジア最大 5G拡張へ3.5GHz帯の開放が急務
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通信機器大手エリクソンは6月25日、タイにおけるスマートフォン1台あたりの月間データ使用量が34.4ギガバイト(GB)と東南アジアで最大に達し、世界平均(22GB)を大幅に上回っていると発表した。2031年には56.1GBまで拡大し、やはり世界平均(40GB)を超える見通しだ。
エリクソン・タイのアンダース・リアン代表は「このデータ消費急増を支えているのは、拡張現実(XR)デバイス、動画生成AIサービス、そしてAIアプリケーションの普及だ。特にAIは通常のバックグラウンドデータの約8倍を消費する」と説明する。
タイでは現在、約3300万件の5G契約があり、全モバイル契約の36%を占める。5Gは製造業や中小企業のスマート化を支える重要インフラと位置づけられており、リアン代表は経済成長を加速するためには政府が3.5GHz帯の周波数割り当てを急ぐ必要があると強調した。
世界全体では2026年第1四半期時点で5G契約数が30億件を突破。東南アジア・オセアニア地域では2031年までに6億7000万件に達し、5G普及率が50%を超えると予測されている。
日本企業への影響として、タイのデジタルインフラが急速に充実していることは、製造現場の自動化やスマートファクトリー展開を計画する企業にとってプラス材料だ。一方、5G普及に不可欠な周波数帯の割り当てが遅れれば、せっかくの投資計画に支障が生じるリスクもある。2030年に予定される6G商用化を見据えた長期的な通信インフラ整備の行方として注目したい。
