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【不動産】タイ観光業界、港湾局の520ライ用地に観光複合施設の開発 政府に要望

タイのホテル・観光業界団体は、かつてエンターテインメント統合リゾート(カジノ併設複合施設)構想の候補地とされていたバンコクの港湾局(PAT)所有地520ライ(約83ヘクタール)について、カジノを含まない形での観光複合施設開発を政府に働きかける方針を示した。タイホテル協会のティエンプラシット会長が明らかにした。

エクニティ副首相兼財務相は7月7日、タイ経済が抱える構造的な弱点、特に官民双方の投資不足への対応を進める考えを表明した。ティエンプラシット会長によれば、同協会は先週、観光スポーツ省が新設した官民合同委員会のメンバーに指名されたばかりで、今回の用地活用案もこの委員会を通じて政府に提案する計画だという。

同会長は、バンコクにはまだ国際的な音楽コンサートを受け入れられる十分な規模の会場がなく、大型の国際会議・展示会需要にも応えられる一等地が不足していると指摘。地方への分散開発も選択肢に挙がるが、インフラ面でバンコクに及ばず、巨額の追加投資が必要になるとの見方を示した。今回の用地に複合施設が実現すれば、来訪者がホテルに宿泊し、周辺都市への周遊にもつながることで、バンコクのみならず地方の観光産業全体を押し上げる効果が期待できるとしている。

同会長はまた、2026年10月に開催予定の国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会を、こうした需要の実例として挙げた。同総会に向けては、バンコクの主要な5つ星ホテルの多くがすでに満室に近い予約状況にあるという。かねてタイ貢献党政権下で構想された港湾局用地でのエンターテインメント複合施設計画は停滞していたが、観光業界からの働きかけを機に、カジノ抜きの形で再浮上する可能性が出てきた。

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