【食品】タイ知財局 ラチャブリ県産の伝統的ライムとマンゴーにGI登録付与
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タイ商務省知的財産局(DIP)は、西部ラチャブリ県ダムヌンサドゥアク郡特産のライム「ダムヌンサドゥアクライム」と、同県特産のマンゴー「ラチャブリ・ナムドックマイ」を、地理的表示(GI)として正式に登録した。特産品の伝統的な栽培方法を法的に保護し、市場での付加価値を高める狙いがある。両品目を合わせた経済効果は、地域全体で2億ドルを超える規模になるとみられている。
GIとは、特定の産地でしか得られない気候や土壌、伝統的な製法により品質や評価が確立した産品に対し、その産地名を独占的に使用できるようにする知的財産制度だ。他産地の類似品との差別化を図り、価格の上乗せや模倣品対策につなげる効果が期待されている。タイではDIPがGI登録を管轄しており、コメやコーヒー、果物など多くの農産品が既に国内外で登録済み。近年は同じラチャブリ県産の香り高いココナツが欧州連合(EU)のGIを取得するなど、地方の特産品を武器に輸出拡大を図る動きが相次いでいる。
ラチャブリ県は首都バンコクの西に位置し、運河が縦横に走る肥沃な平野を抱える。ダムヌンサドゥアク郡は水上マーケットで知られる観光地でもあり、運河沿いの果樹園でライムやマンゴーが古くから栽培されてきた。今回のGI登録により、輸出先での産地偽装対策も強化される見通しだ。タイは既にコメやコーヒーなど11品目のGIを海外33カ国で登録しており、うちドイトゥン産コーヒーの一部は日本でも認証を受けている。
日系の食品加工・輸入業者にとっては、原料調達先の産地証明やブランド訴求の材料として活用できる可能性がある一方、GI表示品を扱う際には定められた産地基準や栽培方法の順守が求められる点にも留意が必要だ。今後は同様の伝統産品にもGI登録の動きが広がりそうだ。
