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【製造】タイ工業標準庁、鉄筋の品質規制強化へ インダクション炉製鋼材の新規格公聴会実施

タイ工業標準庁(TISI)は8月17日、構造用鋼材のタイ工業規格改定に向けた公聴会を開催した。テーマは、品質にばらつきが生じやすく不純物が混入しやすいと指摘されるインダクション炉(IF、鉄スクラップを溶かして鋼を作る製鉄炉の一種)製鋼材への規制強化だ。TISIの上位機関である工業標準化委員会(業界規格の制定を統括する政府審議会)は、高層建築物の主要構造部に使う異形鉄筋(表面に凹凸を付け、コンクリートとの付着力を高めた鉄筋)について、インダクション炉を用いた製造を原則禁止とする方針を固めた。今回の公聴会を経て、最終的な基準を制定する見通しだ。

インダクション炉は原料となるスクラップ鋼を溶融する製法だが、不純物の除去や化学成分の精密な制御が難しいとされる。過去のサンプル検査でも、電炉(アーク炉)による製品と比べて規格不適合率が高い傾向がみられた。安価な同種鋼材が東南アジア市場に大量流入し、建物の耐震性や長期的な耐久性を脅かしかねないとの懸念が、業界内では強まっていた。

今回の規格変更により、高層ビルの柱や梁(はり)に使う鉄筋は、品質管理が厳格なアーク炉や高炉による製品に限定する方針だ。ただし丸鋼など一部の汎用資材については、引き続きインダクション炉による生産を認める。

一方、タイ建設業協会や現地鉄鋼メーカーからは、建造物の安全性を最優先する政府方針を歓迎する声が上がる一方、供給量の短期的な不均衡や価格上昇を懸念する意見も出ている。ただ、それでも、タイ工業団地公社(IEAT)やNESDC(タイ国家経済社会開発評議会)はインフラの品質向上が投資環境の健全化につながると歓迎の声を上げている

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