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【政治】タイのアヌティン政権に強い逆風、上院汚職疑惑で政権の求心力に陰り

タイのアヌティン首相が率いる連立政権は、議会内での勢力自体には大きな不安を抱えていないものの、政権の最大の脅威はむしろ議会の外側で生じつつある。汚職や政治的な癒着、二重基準がまん延しているとの見方が国民の間で広がり、政権の信頼低下につながっている。

焦点となっているのは、上院議員選出をめぐる不正疑惑だ。選挙管理委員会(EC)の対応の遅さを批判する声も出ており、最大野党・人民党からは、いつ議決するのか明確にすべきだとの指摘が出ている。首相は地方公務員の採用試験をめぐる不正疑惑について側近の関与を否定しつつも、証拠があれば厳正に対処する姿勢を示しているが、こうした一連の疑惑は連日のように報じられており、政権に対する国民の視線は厳しさを増している。野党側は国会審議の場でも追及を強める構えを見せており、政権運営の火種は当面くすぶり続けそうだ。

アヌティン政権は2026年3月に発足した連立政権で、タイ貢献党や民主党など複数の政党が参加している。もともと少数与党としてスタートした経緯があり、政権内の結束や閣僚人事をめぐる思惑も交錯しやすい構造を抱える。政権が今後も安定運営を続けられるかどうかは、党内外の摩擦をいかに収められるかにかかっているといえそうだ。連立離脱をちらつかせる政党が出てくれば、政権基盤は一段と不安定になりかねない。

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