気候変動によるタイの経済損失 通年で360億バーツとの見通しも
タイの主要な産業団体であるタイ商業・工業・金融合同常任委員会(JSCCIB)によれば、タイでは今年、干ばつや洪水といった気候変動の影響による経済的損失が360億バーツあまりにのぼる見通しだ。タイ工業連盟(FTI)副会長でJSCCIB幹部のクリエンクライ氏は、「とりわけ干ばつに伴う水不足が心配。農業も工業も大きな影響を受けており、すでに輸出の減少につながっている」と指摘。JSCCIBは水不足が深刻な結果を招くことがないように対策を講じるよう5月末、政府に陳情書を提出している。
商務省のデータによれば、今年1~4月期の輸出は前年同月比5.2%減の930億米ドル、輸入も同2.2%減の965億米ドルとなった。気候変動による水不足などが影響しているとのことだ。