タイ観光業界がオーバーツーリズム対策求める プーケット、サムイ島など危機的状況
タイ政府はコロナ禍の終息に伴い世界的に外国旅行が活気を取り戻しつつあることから、外国人観光客をタイに呼び込むことに躍起だが、観光業界からは、政府は観光地にキャパシティ以上の観光客が押し寄せて様々な弊害が生ずるオーバーツーリズムに真剣に取り組むべきとの声が上がっている。
その解決策のひとつして、観光客から1人当たり300バーツの観光税を徴収することなどが提案されているという。タイ観光協会連盟(FTTA)のアディット事務局長は、「オーバーツーリズムはコロナ禍前にもタイで見受けられたが、連盟では、この問題の解決策を盛り込んだ白書を政府に提出することを予定している」と説明する。
すでにオランダのアムステルダムやスペイン領のカナリア諸島などでオーバーツーリズム対策が講じられているというが、タイの観光地では、プーケット、サムイ島、パタヤなどが間もなく観光客増加で深刻なオーバーツーリズムとなる恐れがあるとのことだ。