プーケット県を特別行政区に プーケット知事が政府に申請 観光開発推進のため裁量権
タイ南部の観光島であるプーケット県のソポン知事は4月26日、プーケット商工会議所の年次総会の席上、同県を特別行政区に指定するよう政府に申請中であると報告した。
税徴収や予算配分などに関する自治体の裁量権が強化される特別行政区には、これまでにバンコク都とパタヤ市が指定されている。国際的ビーチリゾートのパタヤ市は東部チョンブリ県バーラムン郡に位置する人口12万人ほど(2019年の統計)の特別市。同知事によれば、プーケット県ではプーケットの観光的魅力をさらに高めるために様々な開発計画を打ち出しているが、裁量権が限定されているため、思うように予算を投入できないのが現状とのことだ。
プーケット県の特別行政区化について同知事は、「この先4~5年にうちに実現できれば、手遅れにはならないと思う。だが、10年遅れた場合、問題は深刻なレベルに至ってしまう」と述べている。