大手両替商スーパーリッチ 外国人旅行者増も両替ビジネスはゼロ成長 カード支払い増加
新型コロナの感染拡大が収まったことから、世界的に外国旅行する人が増えて、タイを訪れる外国人観光客も外国に出かけるタイ人も増加している。だが、大手両替商のスーパーリッチ・カレンシー・エクスチェンジ(1995)社によれば、今年1~4月期における同社の両替ビジネスはゼロ成長とのことだ。
これは、クレジットカードで支払いをする人が増えていることによるもの。旅行先で現地の通貨で支払いをする場合は、両替が必要で、両替に手数料がかかる。だが、クレジットカードで支払いをすれば、海外利用手数料がかかるものの、一般的に両替ほど手数料がかからない。
スーパーリッチ社の説明では、今年1月から4月に同社は合計320億バーツほど、月平均80億バーツあまりを両替したが、これは前年同期とほぼ同じで、成長はゼロ%という。同社のピヤ社長によれば、「外国旅行する人が増えて観光産業は盛り返しているが、多くの人が旅行先でクレジットカードを使うようになっている。これは外貨を必要とする人の減少を意味している。スーパーリッチの収益はこれまで年平均2億バーツあまりだったが、今年は1億バーツ程度に減少する見通し」とのことだ。