工場廃業が増加 従業員削減のための合併も タイ工業連盟「回復の兆しが見えない」
タイ工業連盟(FTI)によれば、工場の廃業が今年に入ってからすでに1600~1700件に及んでおり、今後さらに増加することが予想されるという。
廃業の理由は、景気低迷、合併、運営コストの増大など。クリエンクライFTI会長は、「下請け会社の傘下工場を含む多くの工場が従業員にサラリーを払えない状況であり、従業員削減のため他の工場と合併するケースもある。経営者は生き残りのため工場を減らしたり、従業員を減らしたりしている。また、多くの会社が投資プランの見直しを迫られている」と指摘する。
このほか、同会長によれば、タイは今、電気料金が高いだけでなく、軽油価格の高止まりが運送業のみならず産業全体に影響を及ぼしているほか、国民の購買力も下がったままであり、今のところ回復の兆しが見えないとのことだ。