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タイ新車販売低迷 ピックアップトラックの落ち込み目立つ 景気減速にローン審査厳格化

タイ工業連盟(FTI)によれば、タイ国内新車販売は、景気減速と自動車ローンの審査厳格化で落ち込んでおり、この状態は今後も続くことが予想されるという。

新車販売のけん引役のひとつであるピックアップトラックであるが、今年1~5月期におけるピュアピックアップトラック販売は前年同期比40.8%減の7万5510台に止まった。ピックアップをベースにしたピックアップ乗用車(PPV)も販売が同42%減の1万6255台に止まっている。

スラポンFTI副会長は、「ピックアップの販売落ち込みは自動車産業と部品産業に広範な影響を及ぼしている。今年1年間のピュアピックアップとPPVの販売は目標の20万台には届かず、15万台程度にとどまる見通し」と指摘する。

タイでは、価格が比較的安く、荷物の運搬に便利なほか、車高が高くて洪水時でも走れるなどの利点があるピックアップは今まで年間40万台ほど売れており、タイを震源とする1997年のアジア通貨危機の際も販売が大きく落ち込むことはなかった。

スラポン副会長によれば、「金融機関が不良債権の増大を恐れて自動車ローン供与の条件を厳しくしており、自動車販売の状況はさらに悪化している。我々は国家予算の執行によって自動車産業を取り巻く環境が改善するのを願う」とのことだ。

今年1~5月期のタイ国内自動車生産も26万365台に止まり、前年同期を23.8%下回った。

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