財務省財政政策室がトランプ当選の影響に言及 インフレ加速・輸出減少など懸念
財務省財政政策室(FPO)のポンチャイ室長によれば、トランプ氏が米国の次期大統領に決まったことに伴う米国の政策変更で、タイはハイテク産業への米国からの投資が増える可能性がある一方、インフレが加速し、輸出が減少し、長期金融市場の変動が進むことも考えられるという。
タイから米国への輸出に関しては、トランプ政権の政策によりブレーキがかかり、米国の保護主義的政策の影響を受けない国・地域に輸出先を拡大しなければならなくなる恐れもあるとのことだ。
さらにトランプ政権が米国内での生産に重点を置けば、米国からタイへの直接投資も減少することが考えられる一方で、トランプ政権のもとで米経済が順調に成長すれば、タイの証券市場にプラスの効果が及び、投資家が世界経済とタイ経済への信頼を強めることでタイへのプラス効果が期待されるとのことだ。