タイ工業連盟が予測 「金融機関の自動車ローン貸し渋りは2025年も継続」
タイ工業連盟(FTI)は、国内販売と輸出が不調なことから今年の自動車生産台数の目標を引き下げているが、今のところさらなる状況の悪化はみられないため、下方修正された目標の達成は可能とみている。
ただ、FTI自動車産業部会で広報を担当するスラポンFTI副会長は、「国内市場での新車販売不振は、金融機関が自動車ローンを貸し渋っていることが一因だが、これは来年も続くだろう」と指摘する。
今年1~11月期の自動車生産は前年同期比20%減の136万台にとどまっており、この傾向を受け、自動車産業部会は11月に今年の国内自動車生産目標をそれまでの190万台から170万台に下方修正した。
なお、11月の国内新車販売は、エンジン車では乗用車が前年同月比28.1%減の1万2006台、ピックアップトラックが同35.6%減の1万1481台、PPV(ピックアップ乗用車)が同30.5%減の2954台、トラックが同45.7%減の1181台、その他が同12.2%減の1346台、電気自動車ではBEVが同36.5%減の5519台、PHEVが同346%増の223台、HEVが同26.5%減の7599台などとなっている。