ペートンタン首相がタイ中銀に利下げ求める 国民の経済的負担軽減のため
ペートンタン首相は2月19日、タイ字紙マティチョン主催の公開討論会の席上、国・国民の経済的負担の軽減に役立つとしてタイ中央銀行に対し、政策金利を引き下げるよう要請した。
同首相によれば、タイ経済は昨年末にかけて回復の兆しが見えており、昨年は2023年に示された成長見通し2%を上回り、2.5%の成長を遂げた。これは、政府の景気刺激策で消費が拡大したことやビザ免除で訪タイ外国人数が増加したことによるものだが、今年は、民間投資、個人消費、複数の政府投資プロジェクトがけん引することでタイ経済が3%成長すると見込んでいるという。だが、タイ経済は、高金利に起因する資金問題や工業部門の投資が低調なため、近隣諸国ほど成長していないのが現状とのことだ。
このほか首相は、「タイのインフレ率は現在低いため、政策金利引き下げが経済に悪影響を与えることはない」としている。