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アマタ首脳が輸出マーケット新規開拓の必要性を強調 米国の相互関税発動に呼応

工業団地開発を手がけるアマタ社のウィクロム会長はこのほど、トランプ米大統領提唱の新しい貿易戦略が7月から発動された場合、貿易リスクが大きくなるため、タイは速やかに新しい貿易マーケットを開拓する必要があるとの考えを明らかにした。

米国との貿易におけるタイの黒字は昨年、世界11位の約350億米ドル、約1兆2000億バーツだったが、トランプ大統領は諸外国との貿易における米側の赤字を解消すべく関税率を大幅に引き上げるとの戦略を打ち出している。

ウィクロム会長によれば、トランプ大統領は相互関税の発動を90日間停止すると表明したが、タイのメーカーはこの期間内に輸出市場の拡大、製品の品質向上によって米国の貿易戦略によって被る影響を軽減するよう努める必要があるという。具体的には、タイの輸出はアメリカ大陸、欧州、日本に集中しているが、これを改めるべく中国や近隣の東南アジア諸国への輸出に力を入れるべきとのことだ。

なお、アマタ社は、米国との貿易戦争で中国から逃げ出す企業が増えると予想して、これら企業の受け入れ先としてラオス北部のウドムサイ県に工業団地を開設する準備を進めているとのことだ。

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