タイ・カンボジア国境貿易 軍事紛争の影響なく、いつも通りの往来
タイ・カンボジア国境では先ごろ、両国が領有権を主張するエリアで短時間だが両軍兵士が撃ち合う事態になった。だが、その影響は民間部門による国境貿易にはほとんど及んでいないという。
タイ商工会議所副会頭で、国境貿易・戦略委員会委員長のチラパン氏によれば、2国間の国境貿易は主にタイ東部サケオ県アランヤプラテート郡の国境地帯で行われているが、国境紛争の影響はほとんどなく、いつも通りに人と物が行き来しているとのことだ。
タイ商務省貿易局によれば、タイ・カンボジア国境貿易額は、4月が約153億バーツで、前年同月比16.5%増。内訳はタイからの輸出が11・1%増の約121億バーツ、カンボジアからの輸入が43.1%増の約32億1000万バーツだった。