米政府がタイへのAIチップ輸出を制限か タイのAI関連開発への打撃必至
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関係筋によれば、米政府は対中貿易戦略の一環として中国への半導体密輸を抑制するため、NvidiaなどからのタイやマレーシアへのAIチップ輸出を規制しようとしており、これが現実のものとなれば、クラウドサービスやデータセンターに関連するタイ投資が打撃を受ける恐れがあるという。
今のところ、米政府は最終決定に至っておらず、今後変更される可能性もある。しかし、タイに本拠を置く情報技術(IT)会社「SVOA」首脳は、「米国がハイテク機器の対タイ輸出を急に制限することも考えられる、とりわけA100、H100、Blackwell100などNvidia主力製品であるグラフィック・プロセシング・ユニット(GPU)が規制対象となる可能性が高い。そうなれば、タイのAI関連開発に大きな影響が及ぶことになる」と話している。
なお、タイ投資委員会(BOI)によれば、2022年から24年までにBOI特典が付与されたクラウドサービスとデータセンターに関連するプロジェクトは合計27件で、投資額は合計2900億バーツに上っている。
