400バーツへの最低賃金引き上げ 今年は打ち止め タイ労相が報告
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タイ政府はこれまで1日当たり最低賃金を400バーツに引き上げる対象地域を拡大してきたが、今年はこれ以上対象地域を拡大しない方針だ。ポンカウィン労相が、「今年に入って対象地域を2回拡大した。今年はこれで終わり。次回の対象地域拡大は来年になる」と説明した。1日当たり最低賃金については、雇用者・被雇用者・政府の代表で構成される3者委員会が最終的な決定権を有している。
中核与党・タイ貢献が過去に「2027年までに全国一律600バーツに引き上げる」との方針を打ち出していたが、トランプ米大統領の相互関税政策がタイ経済にどのような影響を及ぼすかが今のところ明確になっていないこともあり、タイ政府は最低賃金引き上げに慎重な姿勢をみせている。
