タイ工業連盟 最低賃金引き上げに反対 中小企業への影響大
政権党・国民国家の力党は総選挙で1日当たり最低賃金を400~450バーツに引き上げるとの公約を掲げていたが、国内最大の経済団体であるタイ工業連盟(FTI)はこのほど、400バーツに引き上げた場合、中小企業が大打撃を受けると警告した。
スパンFTI 会長は、「タイは今、景気があまりよくない。ここで最低賃金を引き上げれば、中小企業に影響が及ぶのは必至。最低賃金はそれぞれの地域の経済状況に応じて引き上げるべき」と訴える。
一方、労働組合からは、最低賃金の引き上げを歓迎する声が上がっているものの、企業が賃上げでダメージを受け従業員が不利益を被ることなどがないよう、法人所得税率を引き下げるなどの措置もあわせて必要との指摘が出ている。