タイ空港社予想 今年の訪タイ中国人は800万人 ビザ相互免除効果に期待
タイ空港社(AOT)のキーラティ社長はこのほど、タイと中国が3月1日から入国ビザ取得を相互に免除することを受け、今年1年間にタイを訪れる中国人がコロナ禍前2019年の約70%に相当する800万人ほどに増えるとの見通しを示した。
また、同社長によれば、タイと中国の間で相互ビザ免除が合意されたことから、スリヤ運輸相はAOTに対し、同社が管轄するスワンナプーム、ドンムアン、チェンマイ、チェンライ、プーケット、ハートヤイの主要6空港における中国人利用者の増加に備えるよう指示したという。
タイは昨年9月から期間限定で中国人などを対象にタイ入国ビザ免除措置を導入しているものの、昨年の訪タイ中国人数は想定の450万~500万人を下回る350万人程度にとどまったとみられている。タイで犯罪に巻き込まれる中国人が増えているため、治安面の懸念からタイを敬遠する中国人が増化していることなどが低迷の要因と指摘されている。
なお、2019年には合計約4000万人の外国人観光客がタイを訪れたが、そのうち1110万人ほどが中国人だった。