タイとラオスを結ぶ鉄道サービス 4月に本格開業 2月から試運転スタート
タイ国有鉄道(SRT)によれば、タイの首都バンコクから東北部ノンカイ県を経由して隣国ラオスの首都ビエンチャンに至る鉄道サービスが4月に開始される。この路線では2月から一部区間で試運転がスタートする計画だ。
タイ運輸省鉄道輸送局のピチェート局長によれば、試運転が行われるのはラオス国内のタナレーン駅とビェンチャン(カムサワート)駅の区間。ラオスと国境を接するノンカイ県のノンカイ駅とタナレーン駅の区間はすでに鉄道サービスが提供されている。
ノンカイ駅からビエンチャン(カムサワート)駅までは距離13キロ、所要時間約20分、運賃60~70バーツとのこと。また、タイとラオスを結ぶ鉄道利用者の便宜を考慮し、出入国手続きをノンカイもしくはビエンチャンに統一する方針であり、現在2国間で検討されている。
両国をつなぐ鉄道サービスは、SRTの延伸事業によるもの。同事業は第1段階で09年3月にタイ側からタナレーン駅までの鉄道が整備され、第2段階ではビエンチャン(カムサワート)駅が新たに建設された。同駅の完成を祝う式典が昨年10月30日に執り行われ、タイ側からセーター首相が出席した。