セーター首相が再び利下げに言及 MPC 繰り上げ開催提言 NESDCも同調
セーター首相は2月20日の閣議後、4月に開催予定のタイ中央銀行金融政策委員会(MPC)を早期に開催し政策金利引き下げを検討・決定すべきとの見方を示した。
政府系シンクタンクの国家経済社会開発評議会(NESDC)が19日、タイ経済は昨年1.9%成長しており、今年は2.7%成長する見通しと発表したが、この数値はともに従来の見通しを下回るものとなっている。
ダヌチャNESDC事務局長は先ごろ、「経済成長の促進および一般家庭と中小企業の負担軽減のため中央銀行は利下げの方策を真剣に検討する必要がある」と指摘。この発言についてセーター首相は20日、「私がダヌチャ事務局長に言わせたわけではないし、独立した政府機関である中銀に口出しする権限は私にはない。だが、独立性があるということは国民の苦難を無視してよいという意味ではない」と述べ、改めて中銀に利下げを促した。