タイ商工会議所大が経済成長見通しを下方修正 外国人観光客数伸びれば上方修正も
タイ商工会議所大学(UTCC)経済ビジネス予測センターはこのほど、今年のタイ経済成長見通しをこれまでの3.2%から2.6%に下方修正したと発表した。タナワットUTCC学長は、「世界経済がこれまでの想定以上に減速すると予想されることが下方修正の理由」と説明する。
世界経済については、イエメンのイスラム教シーア派武装組織「フーシ派」がイスラエル軍によるガザ地区への反撃などに反発して紅海でイスラエル関連の商船を攻撃するなどの事件が起きる中、国際通貨基金(IMF)が今年の成長見通しを3.5%から3.3%に下方修正。このほか、同学長によれば、今年はタイの個人消費と民間投資の落ち込み、今年度予算の執行と公共投資の遅れがタイ経済成長にブレーキをかけることーなどが懸念されるという。
ただ、タイ政府が予定している国民への電子マネー1万バーツ給付が予定通りに実施されれば3.1%、そして訪タイ外国人数が2600万人に達すれば3.8%成長も期待できるとタナワットUTCC学長はみている。