【IT】タイ初のバーチャルバンクCLICX、6月開業へ63%の金融疎外層に照準
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クルンタイ銀行(KTB)、通信大手AIS、タイ最大の石油小売業者PTTオイル・アンド・リテール・ビジネス(OR)の3社が共同設立するタイ初のバーチャルバンク(店舗を持たない純粋オンライン銀行)「CLICX(クリックス)」が、6月中の正式開業に向けて全貌を公表した。5月27日、スポーン最高経営責任者が詳細を発表した。
最大の特徴は「書類不要」の審査モデルだ。給与明細や納税証明書を一切不要とし、AISの通信データとORの購買履歴など行動データを組み合わせて与信を判断する仕組みを採用する。タイ銀行(中央銀行)のデータでは、タイ国民の63%が伝統的な金融サービスへのアクセスが不十分な「アンダーバンクト」状態にあり、CLICXはこの層を主要ターゲットとして取り込む。
目次
フリーランスや自営業者の金融参入を後押し
口座開設の最低入金額はわずか10バーツで、ギグワーカーや自営業者の参入障壁を大幅に下げる。3社の顧客基盤を合算すると5000万人超に達し、この既存ネットワークを取り込む戦略だ。さらに日本では一般的ではない「口座番号を自分で選べる機能」を導入する。
日系企業にとっては、タイの決済インフラ・給与振込の選択肢が多様化するほか、中小企業向け融資環境の改善にもつながる可能性もありそうだ。
