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【IT】米HPがエッジAI戦略を加速 「タイはAI高ポテンシャル市場」

米大手IT企業HP(ヒューレット・パッカード)は6月24日、クラウドではなく端末上でAI処理を実行する「エッジAI」戦略を加速する方針を明らかにした。同社の上級副社長でグレーター・アジア担当マネージングディレクターのマイク・ボイル氏はタイ英字紙「バンコク・ポスト」のインタビューで、「クラウドに完全依存する時代は終わりを迎えつつある」と述べ、タイをAI高ポテンシャル市場と同時にグローバル製造拠点として高く評価した。

エッジAIとはデータをクラウドサーバーではなく端末内のチップで処理するしくみを指す。クラウドに送信する場合に比べてコストと反応時間が抑えられ、データの社外流出リスクも低減できる。HPは現在、端末内で動作するパーソナルアシスタント機能「HP IQ」を開発中で、一部機能はクラウド接続なしで利用できる形を想定している。

タイとHPの関係は深く、1998年以来の現地製造を通じてこれまでに約3億台のプリンターを生産してきた。HPタイランドのバラニット・マネジングディレクターによると、最近はインクジェットに加えてレーザープリンターの製造も開始し、タイ調達部品の比率は全製品の65%に達する。

タイのデジタル経済はGDP成長率(年率約2%)を大幅に上回る年率7.5%で拡大中だ。2025年のMicrosoftによる調査では、タイの組織でAIエージェントを導入済みの割合が68%に達したほか、90%の企業幹部が今後12〜18カ月以内にAIエージェントをデジタル人材として活用する意向を示したという。

AI活用がローカルで完結するエッジAI時代の到来は、タイIT産業のサプライヤーにとって新たな取引機会となる。

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