【政治】バンコク知事にチャチャート氏が再選 144万票超で歴代最多得票を更新
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バンコク都知事選挙が6月28日に実施され、無所属のチャチャート・シッティパン現知事が約144万票を獲得して圧勝、再選を確実にした。これは2022年の前回選挙で記録した138万票を超える歴代最多得票であり、全50区でトップを維持した。投票率は約50%で、前回(60.7%)を大幅に下回った。2位は無所属のマリカー・ブーンミートラクン・マハスック氏で約28万8000票、3位は野・人民党のチャイワット・サータウォンウィチット氏が続いた。投票終了後には対立候補がいち早く当選を祝福し、チャチャート氏は「すべての票に感謝する。知事はすべての都民に平等に奉仕しなければならない」と述べた。
この日は、バンコク都議選とも実施。都議会では野党・人民党が22議席を獲得したものの、チャチャート氏に近いワーキンググループが11議席、民主党が8議席を確保する分散した構成となった。
2期目の課題は山積み2
バンコク都は年間約920億バーツの予算を持ち、日本人を含む外国人居住者が30万人を超える国際都市だ。慢性的な浸水被害への対策、交通渋滞の緩和、PM2.5汚染の削減、そして観光・ビジネス環境の整備が2期目の主要課題となる。在タイ日系企業にとっては、行政の継続性が保たれることで都市インフラや許認可行政の安定が期待できる一方、都議会の構成が前期より分散しているため、予算審議における調整が複雑化する可能性もある。
チャチャート氏は工学博士でチュラロンコン大学の元講師。実務能力と市民への近接性で高い支持を集めてきた。政策の方向性は概ね前期を踏襲するとみられており、日系企業にとっては引き続き事業計画の見通しが立てやすい環境が続く見込みだ。
