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【自動車】タイ5月の鉱工業生産指数0.8%減、自動車生産が17.94%減と大幅悪化

タイ工業省は6月30日、2026年5月の鉱工業生産指数(MPI)が前年同月比で0.8%減少したと発表した。ロイター通信がまとめた市場予想の0.34%減を上回る落ち込みとなった。前月の0.94%減からは改善したものの、市場予想を下回る弱い結果になっている。

工業省によると、指数引き下げの原因は、自動車生産の減少と物価上昇。タイ工業連盟(FTI)のデータでは、5月の自動車生産台数は前年同月比17.94%減と大幅な落ち込みをみせた

タイの自動車産業は、家計債務の高止まりと金融機関の融資審査厳格化という二重の逆風にさらされている。ローン審査の厳格化により新車購入者が減少し、内燃機関車を中心に生産調整が続いている。加えて、地政学的な緊張の継続がエネルギーコストや輸送費、一部輸入原材料の調達コストを押し上げ、製造・物流コストの上昇要因となっている点も見逃せない。

ただ、一方で明るい材料もある。工業省は2026年通年の鉱工業生産について、1.0〜2.0%の増加を見込む。タイ中央銀行も先週、政策金利を据え置くとともに、2026年の経済成長率見通しを2.3%へ上方修正し、輸出は14%増と予測した。投資奨励委員会(BOI、外国企業への税制優遇などを担う政府機関)が推進する電気自動車(EV)普及策「30@30」も、中長期的な自動車産業の構造転換を後押しする材料となっている。この政策は、2030年までに国内自動車生産の30%をゼロエミッション車とすることを目標とする。

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