【労働】CPオール、セブンイレブン店員への暴言で被害届提出 従業員保護を明確化
タイ最大手のコンビニエンスストアチェーン「セブンイレブン」を展開するCPオールが、店舗スタッフへの暴言をめぐる動画が拡散したことを受け、従業員を守る姿勢を明確にするため警察に被害届を提出した。
問題となったのは、7月4日にセブンイレブンの店舗で起きたコンサートチケットの予約サービスをめぐるトラブル。ある男性客が、予約システムの不具合でチケットを取得できなかったことに腹を立て、レジ担当のスタッフに対して「ちゃんと努力していない」などと責める言葉を浴びせる様子が撮影され、7月4日から5日の週末にかけてSNS上で大きな話題となった。
動画の拡散後、一部のSNSユーザーからは、この男性客がチケットの転売を目的とする、いわゆる「チケット転売マフィア」と呼ばれるグループと関係しているのではないかとの臆測も広がった。ただし、こうした関連性については当局や関係者による公式な確認は取れておらず、SNS上の推測にとどまっている。
CPオールは、今回の一件で使われた言葉が従業員の名誉や尊厳を損なう恐れがあると判断し、法的手続きに則って被害届を提出したと説明した。同社は、顧客との対立を意図したものではなく、従業員が敬意を持って接され、ハラスメントを受けることなく働ける環境を守るための対応だと強調している。同社は今回の件を教訓とし、接客ガイドラインの見直しや従業員保護策の強化に取り組む方針も示した。
この件は、コンサートチケットの転売問題や、小売業の現場で働く従業員の保護のあり方について、改めて議論を呼ぶきっかけとなっている。SNS上では「客だからといって何をしても許されるわけではない」との声が広がり、従業員側への支持が広がっている。日系企業を含め、タイでサービス業を営む事業者にとっても、従業員保護の重要性を示す一件といえる。
