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【商業】タイのアートトイ産業 知財の商業化とものづくりが抱える厳しい現実とは

タイの知的財産局(DIP)は7月9日から12日にかけて、バンコクのショッピングモール、サイアム・パラゴンで「タイ・キャラクター&コンテンツ・エキスポ2026」を開催。キャラクターやアート、コンテンツや物語、ゲーム、クリエイティブなライフスタイル製品という4分野の作り手が集まり、作品を披露した。DIPは、このイベントを通じてビジネス上のつながりを広げ、タイのクリエイティブ産業に新たな商機が生まれることを期待する。

一方で、業界団体からは厳しい指摘も出ている。タイのキャラクターデザインやアートトイ、ポップカルチャーのライセンス・グッズ化を手がける業界団体は、タイには知的財産(IP)を商業化するための明確な方向性が欠けていると訴える。また、実際に製品を形にする段階でも壁がある。タイでの製造コストは中国に比べて割高であり、若手クリエイターがアートトイの試作品やモデルを開発しても、それを事業として成立させる方法が分からないケースが多いという。

さらに、IPを商品化しようとするクリエイターの多くは、中国の工場に製造を頼らざるを得ないのが実情だ。工場側が大量の最低発注ロットを求めるため、十分な販売数量を確保できない小規模な作り手にとっては、参入自体が難しいという課題も浮かび上がった。タイ国内にもものづくりの技術力はあるものの、量産による価格競争力という点では、規模の経済を武器とする中国に太刀打ちできないというのが業界団体の見立てだ。

こうした状況を受け、業界団体は玩具・子供用品の業界団体やデザイナー協会、教育機関などと連携し、関係者をつなぐ場をつくる取り組みを始めた。教育や技術革新、製造、商業化という各分野で課題を解決していく狙いだという。

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