【食品】世界で広がる「ペットの家族化」 タイに高級ペットフード産業の商機到来
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世界各国でペットを家族の一員として扱う人が増え、その支出が新たな経済市場を生み出している。エサ代だけでなく、健康サプリメント、保険、高級ペットホテル、さらにはペット用ベビーカーまで、飼い主は以前よりも多くのお金を「ペットのため」に使うようになった。こうした流れは「ペットエコノミー」と呼ばれ、世界規模で急速に広がっている。
この世界的な潮流の中で、タイは高品質ペットフードの主要生産国の一つになりうると見られている。もともとタイは水産物や穀物といった食品原料に強みを持ち、ヒト向けの加工食品産業で培った衛生管理や品質保証の体制もそのままペットフード分野に生かせる。実際、欧米や日本向けに輸出するプレミアムペットフードの生産拠点として、タイに進出する外資企業は増えている。タイ食品加工業界のおける既存の水産加工や飼料関連の設備を転用できる点が強みとされるほか、輸出港へのアクセスの良さや、ASEAN域内での関税優遇も後押し材料となっている。
日本企業にとっても、この動きは見逃せない。日本国内では少子高齢化が進む一方、ペットを飼う世帯の割合は増えており、高品質で高付加価値なペット関連商品への需要は底堅い。タイの食品産業は今、ヒト向けからペット向けへと裾野を広げつつある。既存の食品事業を持つ日系企業にとっては、その延長線上で新市場を開拓できる好機といえる。今後は現地の原料調達力や、欧米・日本の安全基準への対応力、そして人材確保の巧拙が競争力を左右しそうだ。
