【貿易】タイのFTA相手国との貿易、上半期21.8%増の2437億ドルに拡大
広告

タイの自由貿易協定(FTA)相手国との貿易額が、2026年1~6月期に前年同期比21.8%増の2436億7000万ドルとなり、タイの世界全体との貿易額の過半を占めたことが分かった。商務省貿易交渉局のチョティマ局長が明らかにした。
タイにとってのFTA相手国は、ASEAN加盟国のほか、オーストラリア、ニュージーランド、中国、日本、韓国、インド、ペルー、チリの計18カ国・地域。これら相手国との貿易額はタイの世界貿易全体の57.3%を占める。内訳は、輸出が前年同期比12.6%増の1054億9000万ドル、輸入が同30%増の1381億8000万ドルで、輸入の伸びが輸出を大きく上回った。
シンガポール、オーストラリア、ラオス、マレーシア、ベトナム、インドなど複数のFTA市場向けで輸出が大きく伸び、農産品や食品、工業製品の輸出も引き続き拡大した。チョティマ局長は、地政学的緊張や保護主義的措置、サプライチェーンを巡る不透明感が続くなかでも、FTAは商機の創出とタイの競争力維持にとって重要な仕組みであり続けていると述べた。FTAは輸出市場の拡大や国際的な生産網への接続に加え、国内産業に必要な原材料の調達手段としても機能しているという。
日本もタイの主要なFTA相手国の一つであり、日系企業にとってはFTA活用によるコスト削減や、原材料調達・完成品輸出の両面での恩恵が引き続き期待できる。輸入の伸びが輸出を上回っている点は、国内需要や原材料調達の増加を映している可能性があり、今後の貿易収支の推移にも注目が集まりそうだ。
