【車両】中国EV「XPENG L03」タイに投入 低グレードは100万バーツ切り 9月正式発表

中国の電気自動車(EV)メーカー、シャオペン(XPENG)は8月18日、新型EV「L03」をタイで正式に発表した。ASEANにおいて右ハンドル仕様仕様を投入・発表したのはタイ市場が初めてとなり、同市場を新型車の主要な試金石と位置づけていることがうかがえる。販売はタイの大手ディーラーグループ、ネオ・モビリティ・アジア(MGC-ASIA)が担う。
L03はクーペ型のSUVで、中国では低価格帯を担う「MONA」シリーズの第2弾にあたる。タイでの価格は正式発表前だが、100万バーツを下回る見通しで、グレードは3種類。標準仕様は89万9000バーツ前後、上位モデルでも120万バーツ台にとどまる見込みだ。正式な価格発表は9月、納車開始は10月上旬を予定する。中国本土からの完成車輸入(CBU)で持ち込まれる。
性能面では、1回の充電での走行距離が最大600キロメートル(NEDC基準)に達し、急速充電では10%から80%までをおよそ20分で完了できる。運転支援機能を担う「Turing AI」チップを3基搭載するなど、価格を抑えつつ先進機能を盛り込んだ点が特徴だ。想定する購入層は28歳から35歳の、初めてEVを選ぶ若い世代である。
タイのEV市場では中国メーカーの価格攻勢がすでに顕著で、BYDやジーカー(Zeekr)などが競合にあたる。従来、タイの乗用車市場はトヨタやホンダ、いすゞなど日系メーカーが高いシェアを占めてきたが、100万バーツを切る価格帯への中国勢の参入は、日系メーカーの収益とシェアの両面で新たな圧力材料となりそうだ。タイ政府が推進するEV振興策「EV3.5」は現地生産を条件に関税や物品税を優遇する制度で、その適用範囲や条件が、今後の各社の価格戦略と販売動向を大きく左右する重要な論点となりそうだ。
