【IT】タイ政府がAI活用力を支援、無料の「TH-AIパスポート」登録が開始
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タイのデジタル経済社会省(DE省)は8月19日午前9時、タイ国民を対象にした生成AI活用支援プログラム「TH-AIパスポート」の事前登録を開始した。対象は15歳以上のタイ国籍者で、登録者数の上限は500万人。利用は無料だが、政府の負担枠には限りがあるため、登録は先着順で進められる。
同プログラムは、国民のAIリテラシーを底上げし、生成AIを使いこなせる人材を官民問わず増やすことを狙いとするもの。登録した利用者には費用を発生させず、実際にAIツールを使った分だけ政府が負担するという仕組みだ。政府負担額は利用者1人あたり月24.70バーツにとどまる見込みという。
正式なサービス開始は8月31日を予定しており、8月19日からの登録期間はいわば予約受付期間にあたる。専用サイトを通じてオンラインで手続きでき、本人確認を経たうえで生成AIツールへのアクセス権が付与される。
タイ政府は、デジタル化と生成AIの普及を国家戦略の柱に据えており、労働人口のリスキリング(学び直し)やアップスキリング(能力向上)を後押しする政策が相次いでいる。今回の施策も、単なる技術体験の提供にとどまらず、中長期的な労働生産性の向上を見据えたものとなっており、国民全体のデジタル格差解消にもつながることが期待されている。
日系企業にとっても見逃せない動きだ。タイ人従業員が低コストで生成AIに触れる機会が広がれば、社内のDX推進や業務効率化を後押しする土壌が整う可能性がある。今後、法人向けの枠組みが設けられるかどうかも注目したい点だ。
